【波動とは?】波動の上げ方・上がる利点
スピリチュアルで良く取り上げられる言葉に、「波動が高い」、という文言や、「良い波動」、「悪い波動」、などと呼ばれているものがあります。
しかし、波動などと言われても、実際に波動が上がった状態を体験をしてみなければ、一体全体、それが何なのか?
さっぱりわかりませんよね。
そこで、今回は波動が上がるとは、一体どういうことなのか?
メカニズムと意義を解説していこうと思います。
そもそも波動って何のこと?
波動とは物理学で言えば、様々な物質が持っている固有の振動数のことです。
例えばピアノを弾けばピアノの音が、ギターを弾けばギター独特の音が聞こえますよね?
ギターをいくら弾いても、ピアノの音になることはありません。
このように、世の中のあらゆる物質は、それぞれ固有の振動数を持っています。
これが、いわゆる波動と呼ばれるものです。色にも固有の振動数があり、赤は赤色の、青には青色の固有の波長があるのです。
同じように、赤外線やX線も、それぞれ固有の振動数を持っています。鉄、アルミ、プラスチック・・・それぞれ振動数、すなわち波長が異なるわけですね。
まったく同じように、人間の身体も人体固有の波長を持っています。
そして、この人体固有波動のレベルが常に一定に保たれることで、ヒトは健康でいられるのです。
ヒトの身体は、まるで焚火のように常に燃え続けています。身体は栄養という薪を常に身体に取り込み、燃やすことで熱に変えて生きているわけです。
ヒトの命は、燃え続ける焚火やロウソクのようなものです。
身体の波動が下がるとどうなるの?
生活環境、睡眠、栄養バランス・・・これらを整えることで、身体が健康を保たれていると、身体は常に整った状態で燃え続けることができます。
焚火で言えば、きれいに炎が燃えている状態です。
ところが、例えば食事バランスが大きく乱れると、どうなるでしょう。
燃え続けている焚火に、新しい薪をくべることを止めてしまえば、とうぜん炎は燃えません。どんどん炎は小さくなり、放っておけば消えてしまうでしょう。
この炎が正しく燃えないようになった状態。いうなれば、これが「波動が低い状態」です。
生活バランスが乱れると、身体は正しく燃え続ける健康な状態を維持できなくなってしまいます。
すると、代謝は著しく下がってしまい、不健康な状態になってしまうわけですね。身体が本来の燃えている状態、すなわち健康な波動を維持できないわけです。この炎が小さくなってしまった状態が波動が下がった状態と言えるわけです。
波動が高い状態とは?
波動が下がった状態が不健康ならば、当然、健康な身体を維持できている状態が、「波動が高い状態」です。
睡眠の質、栄養バランス、適度な運動や休息、これらが揃うことで、健康な代謝を維持することができる身体。これこそが、最も波動が高い状態だと言えます。
なんか納得いかない・・・
と気づいているあなたは、もしかしたら高い波動、低い波動というものを実際に味わったことがあるのかもしれませんね。そう、
- 健康=波動が高い
- 不健康=波動が低い
という理論には、実は大きな穴があります。
なぜなら、健康とは一体何なのか?という肝心なポイントが抜けているからです。
そう、健康とは一口に言っても、実は様々な健康があるのです。
- 筋肉や関節がしっかりと動かせる、力を出し、思い通りにバランスが取れる
- 内蔵の不調、胃のムカつきや下痢・便秘がない、脂肪肝などの栄養状態も問題ない
- 記憶力・思考力がはっきりしている。人の考えが分かり、理論的に物事を正しく捉え、考えられる。
- 意欲、活力がしっかりと持てる、努力と切磋琢磨を常に意識することができる。
- イライラ、悲壮感などの感情的ストレスがない。常に朗らかで明るい気持ちで人に接することができる。
- 常に親しい人々や友人、家族に囲まれており、孤独や人間関係のストレスを感じることはない。自分は幸福だ。
・・・この程度にしておきましょう。
そう、実は健康とは一口に言っても、身体の代謝さえ問題がなければ、「波動が高い状態」であるとは言えないのです。
何故なら、上記に列挙したそれぞれの問題は、それぞれが固有の波長を持っているからです。
例えば、喜びには喜びの、悲しみには悲しみの波長があります。
そして、人間が健康な状態でいられるのは、悲しみより喜びのほうです。
人間の身体にとっては、悲壮感よりも幸福感の方が栄養となるのです。逆に、悲壮感は焚火の炎を消してしまう、冷水のような波長を持っている、と言えるでしょう。
人間は、常に燃え続けて代謝している状態が普通です。テンションが高い状態とは、すなわち脳が活性化し、燃え続けている状態です。
苦痛や悲しみ、怒りなどの否定的な感情は脳の活動や生命の働きを邪魔してしまいます。
燃えている炎が消し止められてしまうのです。ですから、ネガティブな感情は低い波動を持っている、と言われているわけです(感情という観点だけから見るとそうでしょう、実は、これは大いなる誤解なのですが)。
高い波動によって得られるもの
高い波動を維持することによって得られるものは、まず健康な身体です。
人間の身体は上記に挙げたように様々な面を持っているため、全ての分野を完璧にパーフェクトにすることは極めて困難です。
仕事が忙しければ当然疲労は溜まるし、意識できていなければ身体のケアを怠ったり、人間関係に問題が起こればストレスがたまることだってあるでしょう。
しかし、結局は健康を維持するためにはこれらの「バランス」を意識できていればいいのです。
多少ストレスが強くても、身体が頑健であったり、思考が明晰であったり感情をしっかりとコントロールできていれば、健康にはそれほど影響はないでしょう。
逆にこれらのバランスが大きく崩れるほどのストレスを抱えてしまうと、全てが上手く行かなくなります。何事もホドホドが大切ですね。
健康のためには視野狭窄にならず、バランス良く生きることが大切です。
スピリチュアルにおける高い波動
俗にスピリチュアルで高い波動と言われている波長は、そのほとんどは感情の波動のことを指します。
短絡的に言うなら、それは「快」と「不快」です。
- 心地よい感情を持てるようになるものは、波動が高い。
- 不快な感情をもたらすものは、波動が低い。
キラキラ輝く美しい宝石、ハイブランドの服やバッグ、自分を受け入れてくれるいつも笑顔のやさしい人、イケメン、お金、健康に良い食材や清涼な水・・・
人によって個性はありますが、目に入ることで、触ることで満足感や喜びを得ることができるもの。これらを「波動が高いもの」とされます。
逆に、臭い生ごみ、ボロボロの靴や薄汚いスカーフ、よだれを垂らして近寄ってくる気持ち悪いハゲのオッサン、貧乏人、毒物たっぷりのお菓子。
これらは、自分に不快を与えるものです。不快と感じるものは、総じて波動が低いもの、と解釈されるわけですね。
特にスピリチュアルの分野で奇妙な点は、身体の健康や理論的な思考力、洞察力、医学的な栄養バランスが度外視されていることです。
これらを全面的にバランス良く保とうとすれば、当然、感情を脇において取り組まなければならない部分が出てきます。
思考力の波動を高めるためには、多少はイライラするような問題と取り組まなければなりませんし、身体能力の波動を上げるならば、多少は苦しくても定期的に運動を続けなければなりません。
「スピリチュアルにおける高い波動」は、実は感情の波動だけを高めるために、他の分野の波動を大きく下げてしまっている、身体の中で波動の共食いを起こしてしてしまっている状態です。
本当に波動を高めると得られるもの
高められる波動には、非常に多くの分野があることは分かりましたか?
実はそれらの分野の中には、芸術や、職業的才能、霊的な感知能力までもが含まれています。
武道を極めんと切磋琢磨し続けている人は、武道と身体能力、身のこなし、作法に対して、高い波動を持っています。
お金を稼ぐスペシャリスト、実業家や大企業の社長は、人間関係を取り扱う才能、利益を追求する才覚に対して高い波動を持っています。
また、それぞれの波動や身体の健康を感じ取ることに特化したスペシャリストもいるのです。
瞑想の方法を極めた人は、高い瞑想の境地を波長として持っています。
身体のバランスや健康状態をパッと見ただけで分かる人もいます。このような方は、身体の状態を感知するための高い波動を持っているのです。
「感情」という側面だけではなく、精神性、哲学、価値観、脳の働き、物の見え方や捉え方、思考力や洞察力・・・このような面で波動を高めることで、幸福な人生を作る、苦痛を乗り越える力を身に付ける。
これが本来スピリチュアルに求められている「役割」であり、スピリチュアルが存在し続けている意義です。
生きる上において、どのようにすれば高い波動をバランス良く維持できるのだろう?
このメカニズムや方法を突き詰めていくことが、本当の意味での幸福をもたらすのです。
もしもあなたが「高い波動」を維持したいなら、ある一点のみの分野において高い波動を目指すことは、スペシャリストを目指すならば有意義でしょう。
しかし、それ以外の分野が致命的に疎かになってはいませんか?
もしも、あなたの人生の健康を壊してしまうほど波動のバランスを欠いてしまうようであるなら、一度立ち止まって考えなおした方が良いかもしれません。
自分の生活や命を犠牲にしてまで突き詰めなければならないモノなど、ないのですから。
余談
マニアックな話になりますが、普段の波動よりも数オクターブ高い波動は、特に身体からかけ離れた領域となる上位のチャクラで維持することができます。これらの波動は一般的な健康や生き方、人生とはあまり関係のない領域になっていきます(少なくとも、現代人にとってはね)。
ですから、この上位のエネルギーを重視しすぎるあまり、視野狭窄に陥り人生を壊してしまわないように気を付けなければなりません。
しかし、もしも正しく高い波長を保てるようになれば、記憶力や意識レベル(鮮明度)の向上を始め、感情に対する理解力(無意識分野に対する理解の拡大)、直観力、透視力、感知力が著しく向上した状態になります。
これらは、ひとえに他の分野が整っていることで初めてもたらされるものです。強い偏見やえり好み、固定観念が強いと、それだけで自分に不快をもたらす原因となります。
このような方は、意識を拡大しても、拡大された現実を直視することができません(偏見の強い者にとって、事実こそが最も過酷であり残酷なのです)。ゆえに、視野が狭いと高いレベルの波長を維持することは非常に難しくなります。
特に精神レベルにおいては、自分自身を切磋琢磨することが極めて重要です。自分の感情を快楽のみを突き詰めるレベルに落としてしまっている人は、物事を中立的に捉えることはできません。
高い波長を持つことで得られるのは、意識の拡大と感覚の発達による、知覚力の向上なのです。
辛辣ですが、現実の不快を感じたくない人にとっては、むしろ狭い視野に閉じこもり、引きこもっていた方が幸福でしょう。
当院のHPはこちらです!↓