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男性と女性の違い【受動と能動】

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あなたは他人からの影響を受けやすい方ですか?

 

他人から受ける様々な影響を意識してしまう、センシティブな方は、必要以上に他人との距離感や挙動を意識してしまうため、人混みに入っていくことが苦手かもしれません。

 

特に、この影響の受けやすさは男性と女性で差異が見られます。

当然、個人差もありますが、どちらかと言えば女性は受け身の傾向が強く、人からの様々な影響を受けやすく、逆に男性は受ける影響はほとんど意に介さず、自分勝手に振る舞い、周囲をかき回すような人が多いでしょう。

 

東洋医学では、男性は「陽」、女性は「陰」と呼ばれます。

このような差異を一言で言い表しているわけですね。

 

しかしながら、女性だから、男性だからと言ってこの傾向が全員に見られるわけではなく、女性にもリーダーシップを強烈に発揮する方がいれば、男性の中にも引っ込み思案で人を遠ざけるような方も大勢います。

 

 

そのため、確かに男女によって傾向の差異はありますが、これらの性格の差異は生まれついた脳の問題であり、変えられないものなのかと言えば、そうとも限りません。

 

脳は、生まれついて発達の仕方が固定されている訳ではなく、日頃からどのようなことを意識し、生活しているか?という「意識」によって極めて多大な影響を受けます。

例えば身体や脳が男性でも、自分をはっきりと「女」だと意識して生活していればそのような作法や物のとらえ方、心情は身に付いていきますし、女性もまた然りです。

オカマなどが良い例かもしれません。

 

すなわち、例え生まれついた肉体的、精神的な性差があったとしても、どのような心を持つかは教育、環境によって大きく異なってくるのです。

 

日頃自分が女性だとしても、例えば演劇で男性役になることを没頭すれば、男性がどのような心情を持っているかはある程度理解できるでしょう。

 

そう、心理というのは多かれ少なかれ身体や作法によって作られているため、もしも同じ身体感覚や習慣を体感することができれば、なぜそのような心情を持つに至ったのか?理解できるのです。

 

 

どのようにこの性差が身に着けられていくのでしょう?

社会的役割の観点から考えてみます。

 

男性は、幼少期より能動的で力強く、頼りがいがあることを求められます。反面、他人が進んで自分に手を貸してくれたり、譲ってくれたりすることはあまりありません。

大人しく引っ込んでいると、「男はもっとシャキッとせなあかん!!」「もっと頑張れ!!」「堪えろ!!」などと怒鳴られることもあります。また、実際に肉体的に女性よりも優れているため、周囲を威圧するための手段としてどうしても力技に頼る傾向が生まれます。

もしも誰かからけなされたり、脅されたり、虐められたりしても庇ってくれるような人がいません。このような環境で過ごしていると、誰かに頼るというコミュニケーション力を身に付けるよりも、生来から備わっている男性的な力を振りかざした方が成功できることになります。

 

女性の場合はどちらかと言えば庇護される対象になるという社会的通念が強く、例えば道に迷って困っていたり、転んだりすると手を差し伸べてくれる人が多い、頼れる人が多い傾向にあります。

反面、身体的にどうしても男性よりも弱い面が目立つため、暴力に訴えるという行為は余り有効ではありません。結果的に、コミュニティを築き集団的防衛をする方が理にかなうことになります。

例え自ら進んで能動的に動こうとしても、庇護対象と見做される傾向が強く、実際に襲われると物理的にも弱いため、大人しく周囲の人の言うことを聞く「良い子」であることが自然と求められるようになります。

助けてもらえることが多い反面、周囲に頼るために気を遣うことが求められるわけですね。

 

これら男女の差異の良し悪しを、ここで語るつもりはありません。

ただ、このような「生来から来る環境の違い」があるのです。

このような違いがあり、なおかつ常にこのような社会通念を自分が知らずのうちに持っていることに気付いているでしょうか?

 

もしも日頃から男性が暴力的だと感じるならば、それは男性がいくら求めてもを助けてくれる人が誰もいないという事実を知らないだけです。

女性が文句を言ってばかりでワガママだと言うならば、それはただ非力であることを強いられ、他人に頼ってばかりいるという立場を強いられていることを知らないだけです。

 

それぞれ成長した環境が異なるのです。

 

もしも、あなたが男性の気持ちを知りたいなら、どんなに語りかけても誰も助けてくれないという状態を想像してみると男性の持つ強い精神や、逆に弱々しい面がどこから来ているかを知ることが出来るでしょう。

 

あなたが女性の気持ちを知りたいなら、どれだけ鍛えても絶対に身に付くことのない筋力、そしてコミュニケーション力が発達する理由や、必要以上に人に気を遣わなければならなくなって疲弊してしまう理由を知ることが出来ます。

 

すると、気が付くでしょう。そもそも日頃過ごしている時に感じている肉体的感覚、そして、その感覚を持つことによって注目する対象が自然と異なっていくことを。

日頃から誰からも相手にされなければ嫌でも身勝手で能動的になりますし、逆にいつも庇護されて必要なものは全て与えられる、むしろ近づいてくる人が多すぎるようになれば、受動的になり、受け取るものを選別しようとするために人を選び、守りに入らざるを得ません。

 

「男性は砂漠から恋人を探し、女性は自販機から恋人を選ぶ」

なんてよく言われますが、まさにこの社会から与えられた役割を端的に言い表していますね。

 

このようにして、それぞれ与えられた環境や役割が異なると、その役割に応じた心理的な差はどうしても生じるものなのです。

自分と立場が異なる相手を理解するためには、そのバックボーンをしっかりと理解しなければなりません。

 

これこそが相互理解を得るためのコツのひとつです。

 

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