苦痛を麻痺させる
誰しも、不快なものは避けたいですよね。
身体の痛み、精神的苦痛、怒りや悲しみといったマイナスの感情・・・避けたいものはたくさんあると思います。
しかし、この苦痛のみを避けようとすると、どうなるでしょうか?
苦痛を無為に避けた結果、身体にはどのような結果がもたらされるでしょうか?
一番分かりやすいのは、怪我です。
痛いのは嫌ですよね。
手を包丁で深く切ってしまい、血がダラダラ出ている。
痛いのは嫌です。じゃあ、痛みを止めましょう。
とりあえず麻酔をかけて痛みを止めておきましょう。痛くなくなりましたね。
はい、痛みがなくなりましたね。もう大丈夫です!!
・・・本当に大丈夫でしょうか?
このまま放置したらどうなるでしょうか?
多分、出血多量で死んでしまいますね。
では、精神的苦痛はどうでしょう?
友達がみんな大成功してる、取り残された気分。孤独を感じて憂鬱。寂しくて死にそう。
そんな「惨めな気分」になりたくない!そんなの私じゃない!!
神様にお願いして解決してもらおう!邪念を払ってもらった!!これで解決だわ!!
・・・本当に?
惨めな気分を麻痺させ続けた結果、現実では何がもたらされるでしょうか?
痛み止めは時としては必要なものです。
しかし、根本の原因から逃げ続けることが、結果的に何をもたらすでしょうか。
いずれは必ず直面しなければなりません。
大切なのは事実を認め直面することです。誰かに頼ること自体は問題ではありません。
真の癒しを得るためには、根本の原因に直面することがどうしても必要なのです。