幽霊や神様が見えない理由
現代の科学文明が発達する以前は、霊的に敏感な人が多くおり、それが当然の時代がありました。
当時は幽霊や先祖霊や神様が見えており、それが当然であるかのように扱われていました。
しかし、現代人はそのような概念は希薄で、見ることも感じることもできません。
一体なぜなのでしょう?
昔は文明が発達しておらず、インターネットも科学もない、物理という概念すらない、本すら手に入れられるか怪しい、まして文字でさえ読めるか怪しいわけです。
無知であるが故の産物、と断じることもこともできますが、つまり、現代のように生きるための判断基準がない、何が正しいか、自分の力だけで見極めて生活していかなければならなかったのです。
情報が手に入れられないのですから、自分の目、耳、感覚で学んでいくしかありません。
結果、自分の五感、第六感をもフルに使い、日ごろから常に感覚を研ぎ澄ましていました。そうしないと生き残れなかったのです。
逆に、現代はどうでしょう?
町中をちょっと歩いても宣伝や広告、スマホを開けばインターネット、本や生き方の教科書も山のようにある、むしろ何に従っていいのか分からない、情報が氾濫しているのです。
あまりに情報量が多すぎると、人間の頭脳は情報を処理できずオーバーヒートしてしまいます。それを防ぐために、目や耳を閉ざし、見えない、聞こえないようにするわけです。そうやって情報フィルタリングしてようやく自分で判断できるように落とし込むわけです。
何かを聞くとすぐに否定から入る人、多いですよね。
入ってくる情報を散々シャットアウトした結果、霊的な感性は真っ先に失われてしまいます。
何故なら、総じて物質的な存在が希薄な神様や霊よりも、五感で直接感じることのできるもののほうが感じやすく、存在感が強いですから。
もっとも、存在感が強いからと言って、それが常に正しいことを言っているとは全く限らないわけですが。テレビや本がそうですね。
そして、情報が氾濫しているために、昔の人なら見逃さないサインに気づかないようになってしまいます。
例えば、あなたは今の空を見て明日の天気がわかるでしょうか?
太陽の位置を見て今の時間が言い当てられますか?
時間によって体調に大きな変化が生まれていること、気づいていますか?
現実で感じる体調よりも、本に書いてあることを信じ切っていませんか?
このように、見る視点を変えることができないという事実が、現代人の病を作る原因ともなっているのです。