猫背の原因とメカニズム
背中が丸くなり、整った姿勢が維持できなくなってしまう猫背。
一般的には背中が丸くなり、固まってしまうために伸ばした姿勢が保てない症状を総じて「猫背」といいます。
一見かんたんな症状に見える猫背ですが、実のところその原因は非常に様々で、かんたんに治る方もいれば、なかなか改善できない場合、むしろ整体に通っていくら施術を受けていても、次第に悪化していくというケースまであります。
背中が丸くなるなら、それじゃあ伸ばせばいいんじゃないの?
と思いがちですが、実際に猫背の原因、なぜ姿勢が伸ばせなくなったのか?を正しく検査し、それぞれの身体にあった猫背治療をするのは、意外と大変なことなのです。
まず、スタンダードな矯正方法として、肩甲骨はがし、背中矯正、首肩ストレッチがあります。
特に日頃から丸まった姿勢でデスクワークばかりしている方は(丸めた姿勢で作業する以外の悪化原因がない健康な方)、これらのスタンダードな方法で治ります。
しかし、実際にはこれらのスタンダードな方法で治らない方が猫背の半数を占めます
(逆に言えば、半分ほどはスタンダードな方法だけで治るということですが)。
スタンダードな猫背矯正で猫背が改善しない理由はいくつかありますが、
- 猫背の原因となっている場所を間違えて施術・ストレッチしている
- 背骨を支えるための筋肉が落ちている
- 猫背の姿勢を維持しなければならない状態にある
おおよそはこれら3つの原因に絞れます。
まず猫背の原因ですが、肩甲骨や背骨にあるとは限りません。
それは日頃の身体の使い方や体質にも関わってきますが、腹筋や腕、腰の筋肉に原因があるケースが比較的多く、そのような方の場合は一般的な猫背矯正の効果は、とても薄くなってしまいます。
また、いくら筋肉をストレッチして身体を柔らかくしても、伸びた姿勢を正しく維持することができる筋肉がないと、そもそも伸ばして姿勢を保つことができません。
このようなケースは高齢の方や、運動が極度に不足している方には高い頻度で見受けられます。
猫背の姿勢を維持すること自体が、本人の身体にとって良い状態となっていることもあります。
足腰に強度の変形があり、バランスのゆがみを補強するために猫背になっていたり、内臓が弱っているために身体を曲げざるを得なくなっているケース、またよその固い筋肉に引っ張られているため、猫背の状態でなければ姿勢自体が崩れてしまうケース(施術する筋肉を間違えているケースにも当てはまります)など、必要があって猫背になっている場合は、スタンダードな猫背矯正は腰痛やヘルニア、身体の変形などをむしろ悪化してしまうこともあります。
どのような施術にも誰にでも効果が出る、万能な方法というものはありません。
猫背矯正に限って言えば、処方を誤ったからといって症状を悪化させるケースは少ないので、そこまで深刻に考える必要はないかもしれませんけどね。
施術の前にしっかりと検査をして、身体の状態を確認くれる。
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